幼稚部

幼稚部基本方針

目指す子供像

げんきにあそぶ子  ゆたかな子

◇生き生きとした明るい子
◇心の温かい子
◇粘り強い子
◇自分で考えつくりだす子

具体的には

しっかり食事をし、元気で生き生きと遊ぶ子
基本的な生活習慣や態度が身に付いている子
自分の思いを言葉や身体で表現できる子
友達を思いやるやさしい子

教育目標

・基本的な生活習慣・態度を育て、健全な心身の基礎を培う。
・自然などの身近な事象への興味や関心を育て、それらに対する豊かな心情や思考力の芽生えを培う。
・言葉への興味や関心を育て、喜んで話したり、聞いたりする態度や言葉に対する感覚を養う。

基本方針

(1) 幼児期にふさわしい生活を展開して、幼児が意欲をもって活動に取り組めるようにする。
(2) 遊びを中心とした総合的な指導を通して、生きる力の基礎となる心情、意欲、態度などを育てる。
(3) 幼児一人一人の発達の特性に応じた指導を行い、充実した活動ができるようにする。
(4) 社会生活に必要な態度や心情を育てるようにする。
 ア 基本的な生活習慣・態度を育てるようにする。
 イ 自律心を育みながら自発性や社会性を育てるようにする。
(5) 障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するための指導を充実する。
 ア 個別指導を重視する。
 イ 日本語を獲得し運用できるようにする。
 ウ 個に応じたコミュニケーションに心掛け、一人一人の伝達を確実なものにする。

指導の重点項目

(1) 子どもたちが毎日喜んで登校し、充実した学校生活を送れるようにする。
(2) 給食を通して食育を図る。
(3) 飼育栽培や絵本の読み聞かせ、友達との関わりを通して豊かな心を育てる。
(4) 交流教育の推進、見学など具体的な体験を通して生活体験を広げる。
(5) 日頃から保護者との話し合いを密にして家庭との連携を深める。

子育て支援

 障害の有無に関わらず、幼児の生活は養育者に依存しています。特に聴覚に障害のある幼児の場合は、養育者の関わり方が幼児の発達に大きく影響します。そこで幼稚部では、聴覚障害児についての理解を深め、家庭での関わり方を学んでもらうために、保育参観、子育て教室、部懇談会、個人懇談会などを通して保護者援助をしています。

個別指導

 幼児の障害の状態に応じて発音指導、言語指導、聴覚活用指導などを行います。定期的に聴力測定も行います。

合同活動

 幼稚部全員で、ごっこ遊びや集団遊びを中心に、幼児期にふさわしい遊びを展開します。幼児同士の関わりを重視し、集団で活動することの楽しさが味わえるようにしています。

クラス活動

 年齢ごとのクラスで、各年齢に必要な活動や合同活動の経験を生かした活動を展開します。人の話を聞いたり、自分の意見を人に伝えたりする態度を育てます。

交流及び共同学習

 子どもたちに聾学校では得られない生活経験をさせたいと、昭和50年9月から5歳児が保育園と毎週水曜日に交流を行うことになりました。
 初めの3年間は、9月から3月までの半年間で、一つの園(福岡保育園)でしたが昭和53年から1年間になり、また幼児の増加により二つの園(磯辺保育園・柱保育園)と交流することになりました。
 平成元年度より4歳児も交流に参加しています。また平成5年度から全幼児が年に1回、2園と交流できることになり、交流及び共同学習も充実してきました。
 さらに平成6年度から各市町の理解の下に念願の居住地域交流が実現し、本校の交流及び共同学習も大幅に様変わりすることになりました。
 現在では学校間交流(集団交流)は主として行事交流を、居住地域交流(個人交流)では一日生活を共にする交流を行うようになりました。

ねらい
(1) 聴覚障害幼児が保育園児や幼稚園児の中で教育を受けることにより、聾学校の生活では得難い生活経験を通して、社会性の育成に役立てる。
(2) 園児たちの言語環境の中で豊かな言語刺激を受け、より正常な言語感覚と言語発達の促進に役立てる。
(3) 居住している地域社会の一員として、幼児としての好ましい人間関係を育てる。

内容、形態
(1) 学校間交流(集団交流)
 平成7年度から磯辺保育園と柱保育園の2園の交流は1日ではなく、下記の行事を中心に行っています。
 ・磯辺保育園
  「笹飾り作り」、「七五三宮参り」、「かけ足」、「焼き芋会」など
 ・柱保育園
  「戸外遊び」、「こいのぼり集会」、「豆まき」など
(2) 居住地域交流(個人交流)
 平成6年度より各市町の協力を得て、居住地域の保育園や幼稚園で1日教育を受けています。