校長あいさつ

本校のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
 本校は、明治31年(1898年)に開校し、本年度128年目を迎える歴史と伝統のある聾学校です。幼稚部・小学部・中学部・高等部を設置し、聴覚に障害のある3歳から18歳までの幼児児童生徒が学んでいます。通学区域は、東三河5市3町となっており、今年度は38名の幼児児童生徒が通っています。また、家が遠方にある等の理由で通学が困難な児童生徒のために、寄宿舎を設置しています。さらに、0歳から2歳児を対象とした乳幼児教育相談も実施しており、個別指導(聴覚活用、手話、発達支援等)やグループ活動、保護者支援等を行っています 。
  高等部卒業後の進路は、大学等への進学、一般就労、福祉的就労等と幅広いため、早い段階から卒業後を見据えたキャリア教育の充実に努めています。

 保護者の方をはじめ、地域や関係の皆様方には、本校のサポーターとして今後とも変わらぬご理解とご支援をいただきますようこの場を借りてお願い申し上げます。

 令和8年4月  
  豊橋聾学校長 神本聰

メッセージ①

~ 聾学校(聴覚障害児の学びの場)としての使命 ~

今年で創立128年目となる本校の歩みを紐(ひも)解けば、戦前の私立時代の経営困難、災害や戦争による甚大な被害、戦後の盲・聾学校の義務制、手話・口話の教育的な位置付けの変遷、幼稚部における幼児教育及び乳幼児教育相談の開始、高等部普通科設置と専攻科の廃止、交流教育の開始、進路の多様化等、社会の変化と教育界の動向に影響を受けながら、聴覚障害教育の先駆としての役割を果たしてきたことが分かります。近年では、補聴機器等の開発、人工内耳等の医療技術の進歩、タブレット端末や音声文字認識ソフトの情報支援機器の普及等、様々な分野での急速な技術革新が学校における指導方法や学びの在り方に変化をもたらしています。 
 平成19年4月、「特別支援教育」が学校教育法に位置付けられ、特別支援教育が本格的に始まりました。その後も、改正障害者基本法や障害者差別解消法、手話言語条例等、法的な整備が進められてきました。しかし、聴覚障害教育及び聾学校としての教育的な使命が大きく変わった訳ではないと考えます。本校の校訓にある「ことば豊かに(豊かなことば)」の育成が聾学校の大きな役割であることは100年以上前から変わりません。
 聾学校がこれまで培ってきた言語指導の専門性を継承しつつ、時代に即した新たな方法を取り入れながら「豊かなことば」を育成することは、聾学校の使命であると信じています。幼児児童生徒が言葉(手話言語を含め)を自由に使いこなし、自己表現や対話する力を高め、人生を豊かに生きるための選択肢を増やすことができるよう、聴覚障害教育に携わる者として全力で取り組んでまいります。

メッセージ②

地域の学校に通っている聴覚障害児及び保護者のみなさんへ

聾学校は、地域の聴覚障害教育を支えるため、以下の「センター的機能」の役割を果たしています。
1 研修会の開催
  聴覚障害教育に携わる教員(難聴学級等)等への研修会の開催
2 通級による指導
  地域の学校(通常の学級)に在籍している児童生徒に対して、
  本校教員が出向いて授業(自立活動)を実施
3 巡回指導等による助言や教育相談
  小・中学校等からの要望に応じて助言や教育相談を実施